ジュエリーの勉強を始めたきっかけは?

私は小さい頃からものを作るのが好きで、できるならもの作りができる学校に行きたいと思っていました。日本宝飾クラフト学院は自宅の近くにあり、中学生の頃から知っていて、高校生になったばかりの頃、高校と両立して専科に入ろうと思い、資料を頂いてお話を聞いたのが出会いでした。その時は結局通うことはなかったのですが、高校卒業後の進路を考えた時に、この日本宝飾クラフト学院に入学しようと決めました。

この学校の授業は自分にとても合っていて、集中して受けることができ、毎日楽しく過ごしています。特に自分でデザインを考えて作ることのできるカリキュラムに進む時は、とてもワクワクして一番好きな瞬間です。これまで通ってきて一番印象に残っているのは、パールジュエリーコンテストで優秀賞を頂いたことです。こんなに大きな賞をもらうことは初めてだったので、大変驚きとても嬉しかったです。

作品について

全体的に白で統一し、海の中にいるクラゲのやわらかい輝きとふわふわとした存在感を出すように考えました。クラゲのユラユラしている動きが出せるように足のパーツを長くし、体が透けて模様が出ているのを石と透かしで表現しました。

クラゲのメインの部分に鋳造後に石を置いてみると、石が出て見える理想の高さではなかったので、ひとつひとつ丸カンを入れるなどして調節したところと、オパールが割れやすかったので石留めの時にとても気をつかったところに苦労しました。

クラゲの神秘的な輝きを出すように、石をはっきりした色石にせず、ふわふわした色のムーンストーンとオパールにし、パールをたくさん使いました。盛りワックスで少しいびつさを出して、自然美を表現しました。