2022年 ディプロマ取得 横田真委さん
FGAを目指したきっかけ
私はもともとは宝石業界とは全く関係の無い会社で仕事をしていました。
ですが子供の頃から好きだった宝石業界で働きたいと思い、その為に何をしたら良いかを調べた結果、日本宝飾クラフト学院の宝石学コースと出会いました。
説明会に参加して、実際に宝石の鑑別の体験をした事で、自分の目と知識で宝石の正体を見抜く楽しさを知り、FGAに挑戦する事を決めました。
横田さんは世界中の受験者の中で特に優秀な成績である「Pass Distinction 」で合格しました。
FGAの勉強
別の業界で働きながらFGAの勉強をする事は並大抵の事ではありませんでした。
朝早起きして仕事前に勉強、仕事から帰ってきても勉強、休みの日ももちろん勉強と、ほとんどプライベートの時間は無い程でした。それくらいFGAの資格を取る為には覚える事も多く、身に付けなければならない技術も少なくありません。
私の場合、気分転換にカフェで勉強したり、家でも勉強用の音楽をかけたり好きな飲み物を入れたりしてモチベーションを保っていました。
学ぶ事は全て私の好きな宝石に関する事なので、内容の難しさに苦戦する事はあるものの、辛いと思う事はありませんでした。私は通信コースでしたが、わからない事はいつでも専用の質問スペースで先生に質問する事ができたので、そのまま放置する事なく学習を進める事ができました。
理論試験対策として、私は「テキストの内容を自分の言葉でノートにまとめ直す事」、「過去問の模範解答を作成して、何度も過去問を解き直す事」の2つに分けて勉強を進めていきました。理論試験はかなりの文章量を、図を用いてわかりやすく記述する必要があるので、早めにアウトプットの練習をしておくと良いと思います。
実技試験対策では、鑑別レポートを石の色別にまとめて何度も見返す事で頭の中を整理が整理され、実技試験の際も何の検査を優先すべきかの判断をスムーズに行う事ができました。
実技ラボは機材の扱いに慣れるだけでなく、石を見る目を養う機会として大切にしていただきたいです。特に緑色半透明石は、石の観察が最重要となりますし、透明石もインクルージョンは実際に見てみないとわからない事が多いです。どんな事でも先生方が親切に教えてくださるので、実技ラボは有意義に活用して下さい。
FGAを目指す方へ
FGAに挑戦する事は、必然的に2年間の時間を要す事になりますし、ファンデーション試験をパスしてもさらにレベルアップしたディプロマコースが待っています。
ですが、はじめの説明会で宝石鑑別を楽しいと感じた方、自分に向いてると感じた方ならきっと乗り越えられると思います。
私自身、全く別の業界からFGAの勉強を始めるにはかなりの覚悟が必要でしたが、本当に挑戦して良かったと思っています。
本気でFGAを目指したい方、不安もあるかもしれませんが、いつでも相談に乗ってくださる先生方もいらっしゃいます。
ぜひ挑戦してFGAとなって、ロンドンの卒業セレモニーに参加して下さい。