2015年 ディプロマ取得 鈴木真理さん

FGAを目指したきっかけ

私はジュエリーデザイナーとして宝飾業に携わっています。特に色石については表面的な美しさだけでなく、その組成や性質を理解した上でデザインする必要があります。経験上、石に関する大体の知識は持っているつもりでいましたが、デザインを突き詰めていくにあたって宝石そのもののバックグラウンドをもっと知りたいという気持ちが芽生えました。せっかく勉強するのであれば正しい知識を身につけたいという思いでFGAを目指しました。

通信コースでの勉強

沖縄在住で通学は不可能なため、必然と通信コースで勉強することになりました。通信制では、自分自身でいかにモチベーションを保って勉強していけるかが一番のポイントでした。教科書をもとに日々、課題をこなしていきます。自己流の勉強法でしたので、本当にこれで大丈夫なのかと自問自答の繰り返しではありましたが、先生方の熱心な添削指導のおかげで何とか乗り切ることができました。

FGAの試験について

FGAの試験は理論と実技に分かれていますが、机上の知識のみの勉強ではなく、実践を伴うところが素晴らしいと思います。表面上の知識だけでは合格することができないということです。学んだ知識をいかに自分のものにしているかが試されるのです。解答の作成では知っていることを羅列するだけではなく、どのような考え方で答えを導き出しているかの説明が重要です。FGAの勉強を通して宝石に対するものの考え方が深まったことは、私にとって一生の宝物となりました。

合格の喜びとロンドンでの授賞式

ファンデーションの勉強から始まり、ディプロマの試験が終わるまでの約2年間は本当に長く感じました。勉強を始めた頃は、いつ終わりが来るのだろうと光の見えないトンネルに迷い込んだ気持ちで一杯でしたが、合格通知を受け取った時には、長い道のり故か嬉しさよりも本当に受かったのか信じられない気持ちになったほどです。実感が沸いたのはロンドンでの授与式に参加した時かもしれません。壇上にて一人ずつ合格証を手渡していただき、本当に感動的な瞬間でした。成績優良の“Merit”で合格できたことも先生方の指導の賜物です。本当にありがとうございました。