2019年 ディプロマ取得 平島 ゆかり さん

FGAを目指したきっかけ

今まで医療事務として働いてきましたが、出産をきっかけに父の経営する宝石鑑別の仕事を無知識ながらも手伝う事に決め、6年前にアシスタントとして働き始めました。
仕事をしていくにつれ、宝石の面白さ、鉱物への興味が湧いていくと同時に父とも今後の話を進めていく事により、自分の中での考え方や意識が変わっていきました。
私には知識も経歴も無い、ましてや、鑑別屋にいるのにそれではこの先信用問題!まずは1から学ばないと!
お客様にも同業者にも自分の言葉で説明できるようになりたくて、FGAを目指す事を決めました。

FGAの勉強

一言で言えば、本当に過酷でした。
原子や化学組成、地質学や流通経路、加工や合成石の出来方…
宝石って、ここまで勉強するの?!
と疑問でいっぱいになったり、難しくて理解できなくて苦しんだりの2年間でした。
更にはディプロマに進むとものすごい勉強量で、特に課題は一番辛かったです。
読解力が無かったので、問題の意味さえ掴めず、しかも表やチャートを自分で構成して書く。
最初は全く書き方も分からず、聞かれてる事に答えてなかったりと、先生は怒り心頭していましたが、こんな自分を見捨てず、先生方は熱心に最後まで指導してくれました。

また、私は2人の子を育てながらFGAに取り組みました。毎朝4時に起きて子供達や夫に迷惑をかけないように勉強に取り組み、出勤中の電車の中で暗記したりと途中で辛くて立ち止まりたくなったりもしました。子育てや家事、仕事に追われる毎日。勉強する時間も限られましたが、絶対諦めないぞ!一回で合格するぞ!
と自分に言い聞かせながら必死に頑張りました。

みんなのサポートがあって、何とか合格する事ができました。
家族や職場のスタッフ、先生、友達には本当に感謝です。
そして、一緒に勉強してきた友達にも宝石の楽しさを教えてもらったりと出会いにも感謝です。

FGAを目指す方へ

私は何をするにも手遅れはなく、何事にも挑戦するべきだと思います。努力は必ず報われます。
そして、先生の話しをよく聞いて、分からないことは何でも聞いた方がいいと思います。

やるからには最後まで諦めないで頑張ってください!成し遂げる事で自分への自信になるのがFGAだと思います。

私は今後も宝石鑑別鑑定士として経験を積み重ねながらFGAで学んだ知識を仕事に生かしていきたいと思います。