2015年 ディプロマ取得 福田詞子さん
FGAを志した理由は、情報発信者として“正しい知識を”身につけたかったから
私は女性誌の編集者として、ファッションとジュエリーのページを20年以上にわたり制作してきました。仕事では、構成から撮影商品のセレクト、原稿の執筆までを手がけています。情報を発信する立場にあるのですから、もちろん掲載内容には責任が生じます。近年はハイジュエリーを取材する機会も増え、宝石に関する専門的な知識の必要性を感じていました。そんな時、日本でFGAが取得できることを知り、無謀にも挑戦を決意。当初は通信コースを考えましたが、ひとりで計画的に学習を進めていける自信がまったく持てず、結局、ファンデーションもディプロマも通学コースを選びました。
宝石学の勉強はおもしろい!ただし、やり遂げるには覚悟が必要
仕事の予定をやりくりしながら通学するのは大変でしたが、実習を交えた先生方の講義は非常に丁寧でわかりやすく、多くのサンプル石に触れて楽しみながら理解を深めることができました。しかし、楽しいことばかりでは当然なく、授業が進むにしたがって覚えることの多さに愕然。また、過去の試験問題を目にした瞬間、青ざめると同時に甘い考えはすべて消え失せました。それからは課題にも真剣に取り組み、ハンドブックやテキストのコピーを持ち歩いて勉強する日々。そうして挑んだ難関といわれる試験──それは、想像を超えた厳しいものでした。
言葉にならないほど嬉しかった、ロンドンからの合格通知
理論と実技の2日間におよぶディプロマ試験を終え、合否の判定がロンドンから届いたのは2か月以上経ってからのことでした。PASS(合格)の文字を見た時の喜びは、とても言葉では表現できません。ファンデーションの合格も嬉しかったけれど、ディプロマのそれは比較にならないほどの達成感がありました。
今後はFGAである誇りと自覚を胸に、ジュエリーと宝石の魅力をさまざまなメディアを通じて紹介していきたいと思っています。
これまで手がけたジュエリー特集の一部。
小学館『和楽』より